お仏壇(お線香)

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お線香について
普段私たちがなじみのある「香」といえば、やはり「お線香」ではないかと思います。現在、仏事で使われるお香の90%以上はお線香で、残りが焼香や抹香、塗香となっています。お線香の発祥は、香道からきています。線香とは「棒状にしたお香」のことです。 現在では色々な種類の線香があり、香りを高めたもの、煙をおさえたもの、長時間香りを漂わすことができるものなど用途によって使い分けています。昔に比べて、その香りの種類も随分増えたようです。
お線香はアロマテラピーに通じるものがあるようです。
ちなみにアロマテラピーはフランス語で、英語ではアロマセラピーといいます。アロマ(Aroma・芳香)とセラピー(Therapy・療法)を合わせた造語で、香りの作用を効果的に利用する方法です。皆さんにもおなじみの「一休さん」こと「一休禅師」(生没 1394 〜 1481  別名 宗純・狂雲子)が日本に紹介したとされる「香の十徳」に、香が及ぼす肉体的・精神的な効用が伝えられています。
  (一) 感格鬼神    感覚を研ぎ澄ます 
  (二) 清浄心身    心身を清浄にする 
  (三) 能除汚穢    穢(けが)れを取り除く 
  (四) 能覚睡眠    眠気を覚ます 
  (五) 静中成友    孤独感を癒す 
  (六) 塵裏偸閑    多忙時でも心を和ます 
  (七) 多而不厭    沢山あっても邪魔にならない 
  (八) 寡而為足    少量でも芳香を放つ 
  (九) 久蔵不朽    何百年をへても朽ちはてない 
  (十) 常用無障    常用しても害がない
お線香のにおいは、人間の心に鎮静効果があり、体に備わっている自然治癒力が引き出され、心穏やかになるのです。お線香には、癒しの効果がえられ悲しみも和らぐのではないでしょうか。



お線香の種類




 

十一世紀の中国は北宋の詩人、黄庭堅(こうていけん・通称 黄山谷 こうさんこく)の作で、日本には、一休さん(一休禅師)により紹介されたといわれています。


感格鬼神 かんはきじんにいたる  感性は研ぎ澄まされ

清浄心身 心身をきよらかにする  心身を清浄にする

能除汚穢 よく汚れを除く     穢(けが)れを取り除く 

能覚睡眠 よく眠りを覚ます   眠気を覚ます

静中成友 静中に友となる     孤独感を癒す

塵裏偸閑 塵裏にひまをぬすむ   多忙時でも心を和ます

多而不厭 多くして厭(いと)わず 沢山あっても邪魔にならない

寡而為足 少なくして足れりとなす 少量でも芳香を放つ

久蔵不朽 久しく蓄えて朽ちず   何百年をへても朽ちはてない

常用無障 常に用いて障りなし   常用しても害がない



お線香の主な原料(香木)

白檀(びゃくだん)
インド主産のビャクダン科の常緑喬木。他の植物に寄生して成長するのが特徴です。高さ6〜9mのこの木は60年ほどの年月をかけて成熟します。なかでもインド南西海岸に近いマイソール州は白檀地帯といわれ最も有名で、良質高価な白檀を産出しており、最上級とされていますが、インドネシア、オーストラリア産の物もあります。成分はサンタロールが90%以上をしめています。また、サンダルウッドから抽出した精油はアロマテラピーで鎮静作用、抗炎作用、利尿作用、消毒作用、去廃作用があるとされています。白檀樹の心材は香料に、材は仏像などの彫刻材に古くから重用されてきました。

伽羅(きゃら)・沈香(じんこう)
ベトナム、インドネシア、マレーシアにわたり分布するジンチョウゲ科アキラリア属の樹木が沈香樹と呼ばれ、常緑の高木で高さは18m〜24m、幹の周囲は60cm〜4mにまで成長します。材そのものには香気はなく、老木や倒木、虫食いや落雷により傷つけられたその傷口に細菌類が付着し長い年月を掛けて腐らないで残っている樹脂部分だけを採集したものが沈香になります。沈香は梵語では「アガル」といい水に沈むという意味で漢民族は「アガル」と意訳して沈水香、略して沈香と名づけられました。沈香は香料の第一とされ、香木沈香の中で最も貴重なものは伽羅といわれます。ベトナムの限られた地域でしか産出せず、しかも極めて少量です。伐採の過剰、沈香成育菌の変化、木の質の変化などで最上のものの入手は困難となってきています。ベトナム産の「緑油伽羅」「黒伽羅」「紫伽羅」と呼ばれるものが最上クラスとされており、その香りを昔の人は、『その香り高貴なこと、宮人の如し』と表現しています。常温でも清やかな香りを発し、焚くと濃厚な他に例えようの無い伽羅独特の香りです。

【伽羅(キャラ)】

【沈香(ジンコウ)】
椨(たぶ)
九州から中国、台湾、タイなどの暖地に自生するクスノキ科の常緑喬木。樹皮は粉末にして線香の粘着剤に用いられ、これをタブ粉と呼びます。台湾、中国、沖縄などに生育する木で、これは淡茶色のほとんど無臭のもので、香木香料を添加しても香りを損なわないため、匂い線香のベース(基材)として用います。
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